札幌第一地域『お内仏のお給仕』開催
日時 2017年11月17日 13時から16時まで
会場 徳生寺 中央区北8条西19丁目
講師 渡邉浩伸氏 (綱遵寺住職)
講 題 「お内仏のお給仕」について
内容 講義、座談、プロジェクターによる説明
参加者 43名
参加寺院数12カ寺中9カ寺
去る2017年11月17日、地域門徒研修として「お内仏のお給仕」を通して多くの方々とお給仕の大切さ、願いを学ぶ事を目的とした研修会が徳生寺において開催されました。
先ず、開会式において、教化担当幹事の境川隆一(妙現寺住職)より挨拶がなされ、次にお内仏についての講義をさせて頂きました。資料として使いました「お内仏の荘厳と作法」(東本願寺出版)には、「お内仏のある生活が真宗門徒の基本」と書かれています。ご本尊の前で手を合わし念仏申す。そしてご聖教を通し自分自身を確かめていく事が真宗門徒の生活であることを確認しました。そしてお内仏は浄土の荘厳でありご本尊が中心です。ご本尊は「南無阿弥陀仏」です。確かな智慧を以て私たちを導き、大きな慈悲をもって私たちを救ってくださる「阿弥陀」なるはたらきが、名号として私たちの所まで届けられる。そのはたらきを「阿弥陀如来」というお姿で顕わしました。それが絵像や木像となりお内仏の中心となるのです。
「お給仕」ということは「お世話をする」ということですが、その内実は「私たちが法を伝えるお手伝いができる」という事だと思います。その事によって法と関わる事が出来るようになっている。救われる衆生がいるからこそ法ははたらくのです。ですから決して別々ではないのです。そこに「機法一体」という具体的な相があります。浄土の相を荘厳し、形にまでして伝えて下さった先人の願いと共に、教えに出遇い続けていくことが「お給仕」の内容と実践です。
次に昨年より組内にて使われている「お内仏のお給仕」のソフト・プロジェクターを使い、実際の飾り方について説明させて頂き、最後に質問を受け付けました。「使ってはいけないお花はあるのか?」「お水を上げてはいけないのか?」という質問が出されていました。
講義終了の後、閉会式にて第4組教化副委員長の老松憲生(光明寺住職)より挨拶がありました。
第一地域全カ寺参加というわけにはいきませんでしたが、多くの方に集まって頂いたと思います。講義については、ソフトによる進め方に対する練習と工夫が必要だと実感しました。最後に研修会開催にご協力を頂いた第一地域のご住職、そして参加して下さった寺属・ご門徒の皆様、並びに会処をお引き受け下さった徳生寺のご住職を始め、お茶やお菓子の準備をして下さった坊守さん、早く来て会場の準備をして下さったご門徒さんに対しまして、篤くお礼を申し上げます。
報告者 渡辺浩伸