2014年度~2016年度 寺属教化部門3ヶ年方針
我々、寺属教化部門は、寺に身を置き所属する者(住職・若院・坊守・法務員など)を対象とする研修事業を行う部門であります。以前から寺族・寺属という言葉は様々な議論がありますが、引続き寺に身を置き法務に従事する方を対象に広く呼びかけたいということを願いとして、「寺属」という字を充てて活動していきたいと思います。
この度の新体制による教化方針のもと、我々が毎日行っているお勤めや法話などから、自身が問われている事に気付き直すきっかけになればと思います。今年度の事業として、今日まで伝えられてきた儀式・行儀を学ぶ「寺属学習会」と、真宗教学と仏教教理を学ぶ「秋安居」の二事業を計画しています。
日々の生活に追われ、寺に所属していながら我々はいったい何を大事としているでしょう。経典に学ぶ教学、儀式執行の為の声明と別々のものとされて来た観があります。我々はどちらかではなく、両方研鑽すべきなのではないでしょうか。もっと言えば、我々が勝手に別々のものと分けているのではないでしょうか。法を聞き、佛徳讃嘆することのみが自己を明らかにする唯一の機縁であると思います。その事を踏まえて、聖教に学ぶ研修事業を開催し、寺に所属する方に広く呼びかけていきたいと思います。