2015年度「秋安居」開催報告
12月9日から10日までの日程で、2015年度「秋安居」が開催されました。
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講師 廣瀬 惺 師(2014年度本山安居本講 講者・同朋大学特別任用教授)
講題 『顕浄土真実行文類』講讃 — 御自釈 —
日程
- 1日目 12月 9日(水)14:00~20:00
- 2日目 12月10日(木)14:00~17:00
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安居(あんご)の歴史は、仏教の開祖である釈尊の時代にまで遡ることができます。
インドの季節は、雨季と乾季の二季に分けられます。古代インドの僧侶は、乾季には遊行生活を送り、雨季には一定の場所で共同生活を営みました。
雨季の季節だけ定住が許されたのには理由があります。雨季は、雨が多く生命が芽吹く季節です。その時期に不用意に歩き回れば、数多くの命を殺してしまうことになります。そこで、雨季に入ると、僧侶たちは一定の場所に集まり、共に修行し、自らの行いを懺悔(さんげ)したと言われています。
安居の伝統は、仏教が伝播した諸地域にも伝わり、真宗大谷派でも毎年7月下旬に本山(真宗本廟)で2週間に渡る安居が開催されています。「秋安居」とは、本山での安居が終了した後に、教区・組で安居の御講師をお招きし、講義を拝聴する場です。
こうした場所で、お坊さんは勉強し、日々の法務を務めています。