2022年度 札幌第三地域「慶讃法要テーマ学習会」
2022年度 札幌第三地域「慶讃法要テーマ学習会」
日時 2023年2月4日(土)13時〜16時まで
講師 古卿自然氏
会場 第4組教照寺
参加人数 15名
参加寺院 5ケ寺
札幌第三地域では、北海道教区第9組光專寺 古卿自然氏を迎えて「慶讃法要テーマ学習会」を開催しました。
まず古卿氏は、「我々は何をもって、親鸞聖人を宗祖と尊称するのでしょう?」と問いかけられ、そのことを「教(真実教)(大経)に立って宗(依りどころ)を開かれた、立教開宗の一点にあるのではないか」とおさえられました。その上で、ご自身はこの度の慶讃法要のテーマを「人と生まれたことの意味をあなたはどう味わい、受け止めていますか?」という問いかけと、「そのことを南無阿弥陀仏にたずねていこう」という勧励と受け止めていることを述べられました。
続けて、「吾当於世 為無上尊」、「身自当之 無有代者」という『大経』の言葉を、それぞれ「存在そのものが無上尊である。」、「誰にも代わってもらうことのできない悲しみと、本来代わる必要のない尊い存在である。」と釈されました。そこに、そのことを教えられ、気付かされることがあっても、「純粋に存在そのものの尊さをいただけない」在り方を、ご自身の娘さんの誕生や、日々の所感を交えながら、述べられました。さらに、そのような「存在に意味を付け、価値を付けなければ立たない在り方を、宗祖は空過と仰っているのではないか」と提起されました。
結に「念仏申す、そこによびかけを聞いていくのではないでしょうか、今日の話で申せば、『すでに、そのままで尊い命を賜っていますよ』と、我ひと共に、いのちもともとの願いを喚びさます、喚び起こす、それがこの度のテーマに『南無阿弥陀仏〜人と生まれたことの意味をたずねていこう〜』と掲げられた意であると受け止めています。」と括られました。
この度の研修会は、参加者に顔見知りの方も多く、堅苦しくない雰囲気でした。そのためか、質疑応答でも時間いっぱいまで質問がありました。
参加奨励下さった関係者各位、またご協力いただきました会場教照寺様に御礼申し上げます。(報告者 巌城孝一)