2022年度 石狩北地域「慶讃法要テーマ学習」
2022年度 石狩北地域「慶讃法要テーマ学習会
開催日時 2023年2月26日(日)13時30分~16時
講 師 亀谷 哲氏(北第3組 即信寺)
会 場 専修寺
テーマ 「南無阿弥陀仏 人として生まれたことの意味をたずねていこう」
参加人数 9名
参加寺院 6ヶ寺
スタッフ 2名
【報告】
今期は前期から引き継いで、「宗祖親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年」の慶讃法要テーマ学習会を開催した。講師には北第3組、即信寺より亀谷哲氏を御講師にお迎えをして講義を賜った。
今回の講義では「慶讃法要とは何か」ということではなく、テーマである「人と生まれたことの意味」ということを中心にお話をいただいた。まず、「「人に生まれた」というのであればそれは個人の問題に留まっていく。「人と生まれた」ということは個を超えて全体の問題となっていくのである。個の問題は全体の問題にはならないが、全体の問題は個の問題になる。まず「人と生まれた」事実があり、それはどんな人にも共通の問いである。そしてまた、親鸞聖人も「人と生まれるということ」を問いとして持ち続けた人であり、それは時を超えて私も宗祖も同じ問いを持っている」と教えていただきました。そしてまた、「「人と生まれた意味」は何によってたずねていけるのか。どこまでも「仏」「念仏」にたずねていかなければならない。しかし私どもはその念仏がなにかわからない。」とご指摘いただき、最後に「自分の眼(ものさし)によってのみ見る世界は、自分と他者とを区別し、いのちであっても簡単に見下してしまう。いのちの眼において、自分と他者を比べず、共に歩んでいく。何一つ条件をつけずに自分と他者を尊敬してほしい仏(いのち)の願い」という亀谷氏の本願の受け止めをお話くださいました。御講義の後は質疑応答、本山の慶讃法要の資料映像を視聴し、日程は終了となりました。
いよいよ慶讃法要が近づいてきましたが、この法要がどこまでも自身にとっての法要にならなければただの行事で終わっていってしまう。このテーマが我が身のテーマとしていただいていけるように慶讃法要をお迎えしたい。
報告者 白山 靖久