2022年度 石狩南地域「慶讃テーマ学習会」
開催期日:2023年1月22日(日) 13時30分 ~15時30分
講 師:秦 智秀 師(北第3組 正覚寺)
会 場:選教寺
参加人数:67名(会場20名+リモート参加47名)
参加寺院:3ケ寺+リモート参加6ヶ寺
スタッフ人数:3名
【報 告】
この度は昨年度に引き続き宗祖親鸞聖人御誕生850年、立教開宗800年テーマである「南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう」について秦智秀氏をお招きして『慶讃テーマ学習会』を行った。選教寺をメイン会場として、サテライト会場として参加する寺院にはリモート配信する形式で開催された。
まず、秦氏は「人として生まれたことの意味」について「私が生まれたことの意味」は時折、考えることがあるが、それらは我執や分別による後付けの意味として考えてきたのではないでしょうかと話されました。そこに「人」として生まれるということは如何なることなのか。秦氏はそのことをたずねるに「出遇う」ということがあるのではないかと語られ、テーマの冒頭にある「南無阿弥陀仏」、それは阿弥陀たるはたらきに出遇うことであり、「私」が問われるというところに「人として生まれたことの意味」をたずねていく歩みがあるのではないかと、自身の体験談を交えてお話していただきました。
最後に『教行信証』「総序」の文を紹介され、宗祖のご生涯は決して安穏の人生ではなかったが、法然上人との出遇いこそが「南無阿弥陀仏」との出遇いであり、聞いたところを慶び、獲たところをほめ讃える確かな歩みこそ慶讃ということがあるのではと講義を締められた。
この度の『慶讃テーマ学習会』は前日までの大雪の影響から講師の出向が難しいことも予想されましたが、何とか会場まで足を運んでいただき講義してくださったことに感謝申し上げます。また、お足元の悪いなか各会場の参加者のみなさまにも御礼申し上げます。
(報告者:奥村翔)