新任推進員研修 事業報告
第四組教化委員会同朋部門 「新任推進員研修」
【日時】2022年8月27日(日)14時から
【会場】東本願寺札幌別院
【講師】白山敏秀氏(第四組生振寺)
【テーマ】これからの歩み
【参加者】13名
当研修会開催にあたり2021年度の「推進員後期教習」を受講し推進員となられた14名の方々にご案内を差し上げたところ、13名の方が出席して下さいました。
開講式では、須磨副組長より、当研修の開催趣旨説明を含めたご挨拶がございました。
2021年度「推進員養成講座」のカリキュラムの講師を務めて下さいました白山敏秀氏より、「これからの歩み」というテーマでお話しいただきました。講義の中で先生は、「生きる準備ばかりしていて、本当に生きている人は一人もいない。」という言葉を提起されました。本当に生きるということ、道を求めて歩むということについては、「於是阿難、起整衣服」という『大経』のお言葉に依りながら語られました。
阿難尊者の驚き・讃嘆と、闊歩大道ということについておさえた上で、「生きる方法・手段にかかり果てている私の奥底で『自分のありたけを捧げる国』を、求めているのではないか。」と問いかけられました。私自身が意気込んで態度決定をして歩んでいくということもあるけれども、私(自我)の決断ではない他力の決断があるのではないか、ということをお話し下さいました。
当研修の企画の段階では、「懇親会における語らい」にも重点をおいておりました。しかし感染症の拡大により、それが難しい状況となったため、上山研修の時の写真をまとめたものを「スライドショー」として上映し、鑑賞することによって、一同に旅程を懐かしみつつ様々な場面が思い起こされるような時間を設けました。それが一助となってか徐々に緊張もほぐれ、各班それぞれに活発に意見が交わされる座談会となりました。
講師の話を受けて、「私の現状について」、「これからの課題について」ということを主軸として座談会が進められました。
班別座談会を終えて、3名の方に感話を述べていただきました。
研修の中でお一人の方は、「最初は全く解らなくて、今もそうなんだけど。でも最近、『解らない話だった』で終わらないようになった。」と語って下さいました。懇親会等でもっと語り合いたいところではありましたが、その時間を設けることができなかったのは残念でした。しかし、限られた日程の中でも「推進員養成講座」が連続講座であることと、旅程を共にしたことにより、それぞれに関係を築くことができました。同朋部門といたしましては、そのことがこれからの寺院や組でのお講・研修会等で活かされていくことを念ずるところです。(報告者/同朋部門 巌城孝一)