石狩南地域 門徒研修会
日時:2022年3月26日(土)13時00分〜15時30分
会場:島松寺及びオンライン(zoom)
講題:「慶讃テーマ学習」
講師:森口至 氏(第9組眞宗寺住職)
参加人数:41名(15名+リモート参加23名+スタッフ3名)
参加寺院数:8ヶ寺(3ヶ寺+リモート参加5ヶ寺)
【報 告】
今年度の地域事業部門における門徒研修会は来る宗祖親鸞聖人御誕生850年、立教開宗800年テーマである「南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう」についての『慶讃テーマ学習会』を行った。
この度は島松寺さんを会場とし、集まれない寺院に対しては各寺院で受講できるようにサテライト会場として配信する形式で開催された。
まず、森口氏はコロナ禍において「不要不急の事は控える」という時代の風潮に対し『蓮如上人御一代記聞書』の「仏法には、明日と申す事、あるまじく候う。」と私たちの人生にとって急がなくてはならないことは何なのかと問いを投げかけられ、人と生まれたことの意味を法を聞くということを通してたずねていくということが大事なのではと述べられた。
また、「慶讃」ということについて自分の本当の相を知るということがあるのではと指摘され、その相とは自害害被という三悪道を中心とした、自分を傷つけ他を傷つけていくというあり方を『横川法語』「それ、一切衆生、三悪道をのがれて、人間に生まるる事、大なるよろこびなり。」の文を引用され教えていただいた。そして、三悪道を逃れることが本願であり、お念仏として私たちに呼びかけられているとされた。最後に森口氏は、願いは形(南無阿弥陀仏)となり形は心を伝えると述べ、お念仏のいわれを聞いていくことが慶讃法要を迎えるに大切なのではとお話しいただいた。
講義の後には講師・地域幹事(吉田敦史氏)・大恩寺住職(小川如俊氏)による対談を行った。これまでの御遠忌法要を振り返りつつ、コロナ禍、荘厳や日程の簡素化など現代の様々な問題の中、どのように考えておられるか各自が思うところを話し合った。
この度の『慶讃テーマ学習会』を受けて、講師のお話にあるように来る慶讃法要をお迎えするにあたり、お念仏のいわれを聞いていくことの大切さを改めて教えていただいたように思います。森口至先生をはじめご参加いただいた皆さまに御礼を申し上げます。