同朋部門 2021年度真宗基礎講座Ⅰ・Ⅱ
真宗基礎講座Ⅰ 令和3年10月30日(土)
テーマ「うちの宗派の教えはどんな教えか」
真宗基礎講座Ⅱ 令和3年11月21日(日)
テーマ「お経にはどんなことが書かれているのか」
講師 白山敏秀氏(生振寺前住職)
会場 札幌別院大谷ホール
参加者 真宗基礎講座Ⅰ 22人 真宗基礎講座Ⅱ 20人
コロナ禍で行われる初めての推進員後期上山研修を迎える年度となり、真宗の基礎を学ぶ連続講座「真宗基礎講座」が開催された。昨年度より当事業の開催趣旨や願いを再確認し、テーマや開催形態を大幅に変更したが、今年度も同様の内容で行われた。
真宗基礎講座の参加対象は「お寺にご縁を持ったばかりの方や、お寺に足を運び始めたばかりの方。これから所属寺において、ともに聞法生活を歩んでくださる方」とし、参加呼びかけを行っている。そのため参加者は推進員を志す方もいるが、意を決して初めて参加された方も多くいた。その中で初めてお寺に来て下さった方への配慮が十分にあったかということが反省として挙がった。当事業の願いである初めての方に所属寺に足を運んでもらうということのためには、一つ一つ丁寧に行っていかなければならないと部門内で確認された。
講義では「基礎講座というと答えを集積し、憶えようとするのが我々の癖であるが、百年足らずの私の人生に聞こえてこなければ教えにならない。」ということをお話しいただき、「地位・名誉・財産・健康・結婚など様々なことに振り回される娑婆で、いのちを証(あかし)する人生を往生という。」と教えていただいた。
コロナ対策から班別座談は行わず、全体座談を行った。基礎講座Ⅰで質問を記入していただき先生に応答いただいた。時間内にお応えできなかったものはプリントにまとめ、基礎講座Ⅱで配布し全体で質問・応答を共有しながらの全体座談となった。その中で「私が仏になる」ということについての質問が多かった。それについて、「目覚め続ける歩みが往生であり、仏の目を覚ませという呼びかけが成就することを成仏といい、亡くなったら仏になるということとは違う。」と丁寧にお応えいただいた。参加者からは「念仏ということは自分のことだったんだ。」という声もあった。講義・座談を通して先生には仏法とは私の人生の教えであるということを教えていただいた。
参加者・先生・スタッフが言葉を交わし交流を深めることが連続講座の目的でもあるが、コロナ禍における研修会の形として次回に繋がるものとなった。コロナ禍で初めての後期上山迎えるにあたって、状況に合わせながら良い研修会となるように引き続き協議の上、事業を進めていきたいと思う。
(報告者 吉田 隆徳)