2020年真宗基礎講座Ⅰ・Ⅱ 活動報告
真宗基礎講座Ⅰ 令和3年1月23日(土)
テーマ「うちの宗派の教えはどんな教えか」
真宗基礎講座Ⅱ 令和3年2月6日(土)
テーマ「お経にはどんな事が書かれているのか」
講師 須磨 興人氏(東興寺住職)
会場 札幌別院大谷ホール
例年行われている、真宗の基礎を学ぶ連続講座「真宗基礎講座」は、この度のコロナ禍を機縁として、同朋部門内で開催の願いや趣旨を再確認し、開催形態やテーマ等を大幅に変更して行われた。当事業は、1月下旬と2月上旬の開催で、新型コロナウイルス感染拡大により、実施が危ぶまれた中ではあったが、真宗基礎講座Ⅰが18名、真宗基礎講座Ⅱが19名の方に参加をいただいた。
今回の真宗基礎講座の参加対象は、「お寺とご縁を持ったばかりの方や、お寺に足を運び始めたばかりの方、若しくはまだ運んでいない方。これから所属寺において、ともに聞法生活を歩んでくださる方」と、させていただいたので、講師である須磨興人先生の講義は、両日ともに、その事を充分に踏まえて下さった内容となった。
「うちの宗派の教えはどんな教えか」をテーマとした真宗基礎講座Ⅰでは、「私たちがお内仏をお迎えし、生活をしてきた歴史」から、宗祖は私に何を明らかにされたのか、また、私がそこから促され、動かされてきたお念仏ということを中心にお話をされ、2週間後に開催された真宗基礎講座Ⅱでは、「お経にはどんな事が書かれているのか」というテーマのもと、前回の講義を踏まえ、「親鸞聖人は、教えに聞きなさいと教え下さっております。教えとは、時代、民族、宗教を超えて、人々の生活に根をおろしてきた南無阿弥陀仏です。南無阿弥陀仏に救われた人が、その南無阿弥陀仏の救いを明らかにされてきました。そのことを言葉にしたのがお経の内容です。」と、お話をいただいた。
今回の真宗基礎講座は班別座談会を設けず、質問コーナーを兼ねた全体座談会を行った。その中で、真宗基礎講座Ⅰにおいて、「聖人と上人はどう違うのか?」という質問に対し、須磨先生は答えられた後に、「詳しく調べます。」と言われ、真宗基礎講座Ⅱにおいて、きちんと調べて回答をされたのが印象的であり、連続講座を行う意義はこのようなところにもあるのだと感じた。後日行われた反省会では、参加者定員の事の他、案内状の追加すべき記載事項についての意見がなされた。
今回の真宗基礎講座は、例年と違う広い会場で行い、体温測定や手指の消毒、ソーシャルディスタンス、日程中の換気、全員不織布マスク着用等の対策を行ったが、開催から3週間程経った現在、参加者および講師やスタッフから新型コロナウイルス感染の報告が入っていないのは何よりであった。
報告者・小川 如俊