寺属教化部門『寺属学習会』
日 時:2021年4月26日(月)15時~17時まで、27日(火)15時~17時まで
会 場:北海道教務所2階講堂
講 師:亀谷 亨 氏(北第3組・即信寺住職)
講 題:お内仏の意義と僧伽の回復
内 容:講義、質疑
参加人数:1日目 執行部・部門員9名 web参加26名 計35名
2日目 執行部・部門員9名 web参加15名 計24名
(2日目途中で通信トラブルによりweb配信中止)
今回の寺属学習会は、亀谷亨先生を講師にお迎えし、講題の「お内仏の意義と僧伽の回復」について講義をいただきました。当初、会場とweb配信による開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大を鑑み、急遽web配信による学習会となりました。
初日の講義は、「お内仏の意義」について、2日目は「僧伽の回復」について、お話していただきました。
その講義の中で「浄土真宗のお内仏は先祖壇ではなく阿弥陀仏の安楽浄土をかたどったものが浄土真宗のお内仏である。そして、先祖壇ではなく、仏様の願いに会う事、教えを聞く所、教えを育てられる場所として、お内仏があり、浄土真宗のお内仏の意義に、こちらが立ち続けて、ご門徒に向かうことができるかどうか、こちらの姿勢が大切である。」とお内仏の意義について述べられ、また、僧伽の回復については「共に教えを生きんとする師友との出会い、師友を見出していく眼を仏法からいただく、そこに僧宝の成就、すなわち僧伽の回復がある。」とお話いただきました。
最後に「忘れてならないのは、向かうべき人としての正しい方向を示すものとして私たちに、すでに浄土の荘厳が与えられている、本願の法が与えられている、南無阿弥陀仏の法が手渡されている、如来回向の真っただ中で、願われ、励まされ、支えられ、受け入れられている。そういう世界を南無阿弥陀仏との出会いの中で、まず感じていく、頷いていくことが、お内仏の意義とサンガの回復という中で一番見失ってはいけない。」との課題をいただきました。
お寺に身を置く者が浄土真宗のお内仏の意義と、そこにかけられた願いを、どこまで自覚的に受け止めていけるか、まずそこからしか真宗の仏事の回復の糸口はない事を再確認させていただく貴重な学びとなりました。
今回Web配信による学習会に変更となり参加できなかった皆様、また、通信トラブルにより視聴できなかった皆様に大変ご迷惑をおかけしましたこと、お詫び申し上げます。
尚、今回の講義はDVDにして配布を予定しておりますのでご承知ください。
報告者 石井康貴